エスキーテニスは、戦後間もなく焼け野原となった広島で、原子爆弾によって愛娘を失った悲しみの中で、「スポーツを通して平和を」という願いを込めて誕生しました。
学校での平和学習では、実際に平和資料館に行ったり、被爆体験を聞いたり、「辛い体験」「被爆の実相」から学ぶことが多いと思いますが、「平和の思いの伝え方」には、別の方法もあるのではないかと、わたしたちは考えています。
エスキーテニスを実際に体験し、児童生徒の皆さんに楽しさを感じていただき、エスキーテニスがなぜ広島で生まれたのかをお話しする平和学習を通じて、「楽しい体験」から平和を学び、エスキーテニスに込められた平和の願いとともに、広島から全国に広げていきたいと思っています。
学校教育での平和学習の取組事例をご紹介しておりますので、学校関係者のみなさま、ご希望やご不明な点がありましたら、お気軽に連盟事務局までご連絡ください。
広島市東区内の7つの公民館(二葉公民館、福田公民館、馬木公民館、温品公民館、戸坂公民館、牛田公民館、早稲田公民館)が連携して開催する、令和6年度東区内公民館ネットワーク事業「地域のいいとこ再発見 スポーツ編」として、エスキーテニスをテーマに2か月間に渡って、3つの事業を実施していただきました。
第1弾は、8月1日(木)から9月21日(土)まで、「平和の願いを込めたエスキーテニス歴史展」として、原爆投下後の広島で誕生し、75年以上もの長い間、平和の願いと共に広島の人たちに愛され続けてきたエスキーテニスの歴史が分かるパネル展示。
第2弾は、9月21日(土)に、二葉公民館で16名のみなさんにご参加いただき、10時から12時まで「エスキーテニス 平和への願いを込めて」のタイトルで、講演会を開催しました。
エスキーテニスの誕生から現在までの歴史について、考案者の宇野本信と次女長崎まさの2人の被爆体験手記を紹介しながら、考案者のひ孫の宇野本翼さんと玄孫の宇野本愛生さんから、宇野本家に代々語り継がれてきたエスキーテニスに込められた平和への思いや、これまでの普及活動の取組について、お話させていただきました。
第3弾は、9月28日(土)に、牛田公民館1階ホールで、午前の部は9時から12時まで24名、午後の部は13時から16時まで26名の皆さんにご参加いただき、体験会を開催しました。
ラケットの握り方、スイングの仕方など基本動作から丁寧に説明し、レシーブ練習、サーブ練習、実演しながらルール説明、アタック練習、3点先取の試合形式まで、ゲームを交えながら一通り楽しんでいただきました。
私たちは当該事業のように、体験会と平和学習をセットにした体験プログラムにより、「楽しい体験」から平和を学び、平和への願いと共にエスキーテニスを、広島から全国に広げていく「ESCI PEACE PROJECT」の取組を進めています。
広島生まれの生きた平和教材「エスキーテニス」を、学校教育や公民館での生涯学習の場を通じて、多くのみなさんに知っていただきたいと思いますので、ご希望やご不明な点がありましたら、お気軽に連盟事務局までご連絡ください。
21日(土)の講演会の様子は、コチラ。28日(土)の体験会の様子は、コチラをご覧ください。
平和への願いと共に、戦後間もない広島で誕生したスポーツ「エスキーテニス」。
8月1日(木)から9月21日(土)まで、「平和の願いを込めたエスキーテニス歴史展」が、広島市東区内公民館ネットワーク事業「地域のいいとこ再発見 スポーツ編」として、東区内の7つの公民館(二葉公民館、福田公民館、馬木公民館、温品公民館、戸坂公民館、牛田公民館、早稲田公民館)で同時開催中です。
1945年8月6日8時15分。エスキーテニスの歴史は、この時から始まります。なぜなら、この悲惨な歴史がなければ、エスキーテニスはこの世に存在しなかったからです。
エスキーテニスを考案したのは、発明することが好きで、当時120もの新案特許権を持っており広島で名の通った実業家だった宇野本信(うのもと まこと)。当時13才で広島女学院中学2年生だった愛娘の武子を、原爆により亡くしました。
そんな失意の信のもとに、広島県の行政関係者はじめ、原爆被害からの復興を目指すメンバーから「原爆で廃墟となった広島の子どもたちに楽しみを与えるスポーツを作ってほしい」と依頼され、「スポーツを通して平和を」との願いを込めて,試行錯誤の末、創り出したスポーツがエスキーテニスです。
戦後、75年以上もの長い間、平和を願う多くの人々に愛され、広島の復興の歴史とともに歩んできた「エスキーテニス」の歴史を、写真で分かりやすく展示しており、お近くの公民館でご覧いただける絶好の機会です。お子様の夏休みの自由研究のテーマにもピッタリです。
また、今回の歴史展の最終日の9月21日(土)には、二葉公民館で「エスキーテニスで平和学習」の講座を、9月28日(土)には、牛田公民館で体験会を予定しています。
来年の被爆80周年を前に、「エスキーテニス」を通して、改めて平和について考え、「いいとこ」を再発見し、地域をもっと好きになっていただければと思います。
この機会に是非ご来館いただき,平和のシンボルスポーツ「エスキーテニス」の歴史と魅力をご体感ください。
広島大学附属小学校の野元祥太郎先生が、令和5年10月から11月に実施されたエスキーテニスを教材とした4年生の社会科の授業について、広島大学附属小学校「研究紀要」第52号に掲載されました。
「わたしたちの町に伝わるもの~平和への願いを伝えるエスキーテニス~」を単元とし、小学校学習指導要領における「(4)県内の伝統や文化、先人の働き」に関わり、その伝統と文化の一つとして、広島生まれのスポーツ「エスキーテニス」を学習材として取り上げていただきました。
指導計画に、「①広島の文化とエスキーテニス、②エスキーテニスを保存・継承・普及させる人たちの働き、③エスキーテニスのこれから」を位置づけ、連盟からは、ゲストティーチャーとして、10月26日(木)に実技、11月8日(水)に講話の授業に参加させていただきました。
今回1か月間に渡って授業に取り上げていただき、いろいろな切り口から考えることで、我々もエスキーテニスの面白さと奥深さを再認識することができました。
研究紀要の内容は、広島大学附属小学校のホームページからご覧いただけます。
エスキーテニスは、平和への願いと共に、これからの未来を支える子どもたちを応援していきます。
教育関係者のみなさま、指導員の派遣、用具等一式も当方で準備いたしますので、ご希望がございましたら、連盟事務局までご連絡ください。
実技の授業の様子はコチラ、講話の授業の様子はコチラ、授業のお礼に小学生のみなさんに作っていただいた普及用パンフレットはコチラです。
令和6年6月4日(火)、14:00から15:30まで指導員8人を派遣し、広島修道大学ひろしま協創高等学校で、エスキーテニスの体験授業をしました。高校2年【探究】の授業では、グループ単位で様々な研究・調査活動に取り組んでおり、2年3組のグループでは、「エスキーテニスの普及」をテーマに探究活動に取り組んでいます。テニスコートに2面コートを設置し、レシーブ練習、アタック練習、最後には3点マッチの試合まで行い、エスキーテニスを一通り楽しんでいただきました。
オムニコートでボールが跳ねにくく、風もあり難しい状況でしたが、基本の打ち方をマスターしていただき、短い時間の練習でしたが、みなさんかなり上達しました。当日の練習の様子は、こちらをご覧ください。
エスキーテニスは、簡単そうに見えて奥が深い、広島発祥の平和の願いが込められたオンリーワンスポーツです。広島で学ぶ高校生の視点からエスキーテニスを探究していただき、普及に向けて私たちと共に楽しんでいただけるよう期待しています。エスキーテニスは、これからの未来を支える児童生徒のみなさんを応援していきますので,学校関係者の皆様,体験会のご希望がございましたら,連盟事務局までご連絡ください。
令和5年10月26日(木)と11月8日(水)に,広島大学附属小学校で4年生社会科の授業をさせていただいたご縁で、児童のみなさんに1か月間の授業の成果学習として、エスキーテニスの魅力を伝えるパンフレットを作っていただきました。
みなさんのパンフレットの出来栄えが、あまりに素晴らしく、3月の広島県連盟の役員会で投票により優秀作品を選定し、鵜飼一先さんと小橋里緒さんの2作品を、連盟の公式パンフレットとして、今後の普及活動で使用させていただくこととしました。
3月22日(金)に、小学校で連盟からみなさんへの感謝状と最優秀作品賞の賞状をお渡しし、その様子を中国新聞に取材いただき、3月29日(金)の中国新聞にも掲載していただきました。
エスキーテニスは,平和への願いと共に,これからの未来を支える子どもたちを応援していきます。学校関係者の皆様,用具等一式も当方で準備しますので、ご希望がございましたら,連盟事務局までご連絡ください。
実技の授業の様子はコチラ。講話の授業の様子はコチラをご覧ください。
令和6年1月31日(水)、指導員8人を派遣し、東広島市立高美が丘小学校で、今年度2回目のエスキーテニスの授業をしました。前回は、7月11日(火)に、平和学習と実技の授業を6年生の2クラスのみなさんに行いましたが、今回は、実技の授業を、1・2時間目に1組、3・4時間目に2組のみなさんに、10人程度ずつ4コートに分かれて、レシーブ練習、アタック練習、最後には3点マッチの試合まで行い、エスキーテニスを一通り楽しんでいただきました。
また、6時間目には、月1回活動している4年生から6年生まで26人のエスキーテニスクラブのみなさんと一緒に練習を行い、丸一日、小学校でエスキーテニスを満喫しました。
前回よりも、みなさんレシーブも上達し、ラリーも長く続くようになりました。エスキーテニスは,平和への願いと共に,これからの未来を支える子どもたちを応援していきますので,学校関係者の皆様,ご希望がございましたら,連盟事務局までご連絡ください。
11月20日(月)と27日(月)に、広島市立己斐上小学校でエスキーテニスから学ぶ平和学習の授業をしました。己斐上小学校では、エスキーテニスの考案者の曾孫の宇野本さんが学区在住というご縁もあり、これまでにも、体育館で9月に体験会を開催したり、土曜日の午後には定期練習を実施しています。今回は、広島発祥のエスキーテニスをさらに身近に感じていただけるよう、20日は6年1組、27日は2組のみなさんに、1時間30分の授業にお付き合いいただきました。
はじめの1時間では、実際にラケットを握って、ゲームを交えながらレシーブ練習とアタック練習を行い、エスキーテニスの楽しさを体感していただきました。
そして、その後の30分で、戦後間もない広島でエスキーテニスが誕生した経緯と被爆の実相、そしてエスキーテニスに込められた平和への願いについて,考案者である宇野本家に残された2人の手記を通じて学んでいただきました。
今回の授業の様子は、己斐上小学校のホームページにも掲載いただきました。
エスキーテニスに込められた平和への願いを、身体と心で学んでいただくことで,これからの未来を支える子どもたちを応援してまいります。学校関係者の皆様,ご希望やご不明な点がございましたら,お気軽に連盟事務局までご連絡ください。授業で使用する用具一式等も、連盟で準備しております。
10月26日(木)と11月8日(水)に,広島大学附属小学校の授業に参加させていただきました。「平和学習の生きた教材」としての価値に着目し、昨年度から東広島市立高美が丘小学校で、6年生の平和学習の授業に参加させていただいていますが、今回は4年生社会科の授業です。「県内の伝統や文化、先人の働き」について学ぶ教材として、原爆投下後の広島で生まれ75年間、競技され続けてきたエスキーテニスを採用いただき、「わたしたちの町に伝わるもの~平和の願いを伝えるエスキーテニス」との単元で、「平和」そして「継承・伝承」について、4年生2クラス計64人のみなさんに、1か月間に渡って、学んでいただく授業です。
まず初めに、10月26日(木)1・2時間目と3・4時間目で、2クラスに分かれて、体育館で実際にラケットを握ってエスキーテニスの楽しさを体感していただきました。
その後、「こんなに面白いのに、広島発祥なのに、なぜ、あまり知られていないのか?なぜオリンピックにはないのか?」など、体験したからこそ湧き上がる様々な疑問について、先生と一緒に調べて学習を深め、11月8日(水)1時間目の授業では,連盟の役員が講師として再び伺い、誕生した経緯と普及の歴史、考案者である宇野本家に残された2人の手記を通じて被爆の実相、そしてエスキーテニスに込められた平和への願いについて,お話しさせていただきました。
エスキーテニスは,平和への願いと共に,これからの未来を支える子どもたちを応援していきます。学校関係者の皆様,用具等一式も当方で準備しますので、ご希望がございましたら,連盟事務局までご連絡ください。
実技の授業の様子はコチラ。講話の授業の様子はコチラをご覧ください。
7月11日(火),東広島市立高美が丘小学校でエスキーテニスを取り入れた平和学習の授業をしました。昨年度に引き続き、校長先生はじめ,PTA,地域のみなさまのご理解とご協力を得て,6年生2クラス81人のみなさんにご参加いただきました。1・2時間目の授業では,戦後間もない広島でエスキーテニスが誕生した経緯と被爆の実相、そしてエスキーテニスに込められた平和への願いについて,考案者である宇野本家に残された2人の手記を通じて学び、その後、3・4時間目と5・6時間目で、2クラスに分かれて、体育館で実際にラケットを握ってエスキーテニスの楽しさを体感していただきました。 エスキーテニスは,平和への願いと共に,これからの未来を支える子どもたちを応援していきますので,学校関係者の皆様,ご希望がございましたら,連盟事務局までご連絡ください。
1月18日(水),東広島市立高美が丘小学校でエスキーテニスを取り入れた平和学習の授業をしました。校長先生はじめ,PTA,地域のみなさまのご理解とご協力を得て,6年生100人にご参加いただきました。授業では,戦後の広島でエスキーテニスが誕生した経緯や,エスキーテニスの独特なルールや競技としての面白さについて,DVDや資料を見ながら説明し,エスキーテニスに込められた平和への願いについて,改めて知っていただくことができました。1月24日(火)には,体育館で実際に競技の体験授業も行い,2月5日(日)には,保護者の皆さんもご家族で参加いただける体験会も開催する予定です。 エスキーテニスは,平和への願いと共に,これからの未来を支える子どもたちを応援していきますので,学校関係者の皆様,ご希望がございましたら,連盟事務局までご連絡ください。
また,授業の実施については,1月19日(木)の中国新聞にも掲載していただきました。